夏バテ対策にナスが効く？知られざる栄養と食べ方

1. ナスは“夏野菜の王様”？暑さにうれしい理由とは

夏になると、スーパーや家庭菜園でよく見かける野菜――それが「ナス」。

見た目はシンプルだけど、実は夏の食卓に欠かせない“機能性野菜”として、古くから親しまれてきました。

ナスは約90％以上が水分でできており、体の熱をスーッと冷ます「陰性食品」とされています。

つまり、火照った体を内側からクールダウンしてくれる、まさに夏向きの食材なんです。

さらに、ナスに含まれる「ナスニン」という紫色の色素成分には、抗酸化作用（体のサビを防ぐ）があり、紫外線ダメージが気になる季節にも◎。

暑さで食欲がないときでも、ナスはさっぱりとした口当たりで食べやすく、油と合わせればコクも出て満足感アップ。そのうえ、火の通りも早くて調理もラク！

昔から「秋ナスは嫁に食わすな」と言われるほど、おいしさと栄養を兼ね備えた優秀野菜なんです。

「ナスってほとんど水分で、栄養ないんじゃないの？」
実はこれ、よくある誤解です。

確かにナスの90％以上は水分。でも、その“残り”に注目すべき栄養素がぎゅっと詰まってるんです。

ナスニン（ポリフェノール）
→ ナスの皮の紫色の正体。強い抗酸化作用があり、紫外線やストレスによるダメージを抑える効果が。目の疲れや老化予防にも◎。
カリウム
→ 汗と一緒に失われやすいミネラル。体内の水分バランスを整え、むくみ予防や熱中症対策にも効果的。
食物繊維
→ 腸内環境を整えるサポート役。夏場の冷たい飲み物や食事で弱ったお腹にもやさしい。
葉酸、ビタミンK、ビタミンC（微量）
→ 免疫力や血流、細胞修復に関わるビタミン類も少量ながら含まれています。

暑さが続くと、なんとなく体がだるい、食欲がない、頭がぼーっとする…。

そんな状態になっていない？それ、もしかすると夏バテかもしれません。

夏バテは、主に以下のような症状が現れます👇

これらの症状は、高温多湿による自律神経の乱れ、冷たい物の摂りすぎ、栄養不足、水分バランスの乱れなどが原因で起こります。

食欲がない → 油と合わせると食欲アップ！
ナスは油と相性抜群。炒めたり揚げたりすることで香ばしさとコクが出て、「なんか食べたい…」って気持ちを引き出してくれます。
体がだるい → カリウムで水分バランスを整える！
カリウムは体内の余分な塩分を排出してくれるから、むくみ予防や血圧安定に◎。
だるさ・疲労感 → ナスニンで抗酸化＆回復サポート！
紫外線やストレスで体が酸化、疲れやすくなる。ナスニンはそれを内側から防ぐチカラがあります。

ナスは「体を冷やす」作用もあるため、暑さで火照った体をクールダウンしながら、夏の不調をケアしてくれる食材。

だからこそ、夏バテが気になる人には積極的に取り入れてほしい野菜！