不安で何も手につかないときの対処法6選
目次
はじめに:「不安」は、誰にでも訪れる

ふとした瞬間に、心がざわざわして
「なんだか落ち着かない」
「何も手につかない」
そんな状態になったこと、ありませんか?
理由ははっきりしないけど、胸の奥がモヤモヤして、気づけば時間だけが過ぎていく。
実はそれ、「不安」という心のサインです。
不安は誰の心にもある自然な感情。
でもそれに気づかず放っておくと、気力も集中力も落ちてしまい、日常の生活に支障をきたすこともあります。
この記事では、「不安で何もできない…」と感じているときに、少しでも心を整える方法を、やさしく・具体的にご紹介します。
「がんばるため」じゃなく、「今の自分を守るため」に。
ひとつでもできそうなことがあったら、ぜひ試してみてください。
① 不安で動けないのは“異常”ではないと理解する

まず大前提として知っておいてほしいのは、「不安で何もできない状態」は、あなたが弱いからではないということ。
不安は、脳が「危険かもしれない」と感じたときに、自分を守るために働く自然な反応です。
たとえば、未来のことがわからないとき、人間の脳は「最悪のシナリオ」を勝手に想像してしまいます。
すると体は緊張状態になり、心拍が早くなったり、胃が痛くなったり、息がしづらくなったりする。これは“戦うか逃げるか”の防衛反応なのです。
そんなとき、「動けない自分はダメだ」と責めるのは逆効果。不安の正体を知り、「これは一時的な状態なんだ」と客観視することで、少しずつ心に余白が生まれます。
まずは、“不安を否定しないこと”。それが、最初の大切な一歩です。
② 深呼吸と五感で「今ここ」に戻る

不安に飲み込まれているとき、多くの人は“未来の心配”ばかり考えています。
「もしこうなったらどうしよう」「あのときの判断が間違っていたかも」など、まだ起きていない出来事に頭の中を支配されてしまうのです。
そんなときに効果的なのが、「今この瞬間」に意識を戻すこと。そのためにおすすめなのが、次のふたつ:
- 深呼吸(4秒吸って→4秒止めて→6秒吐く)を3セット
- 手のひらをこすって温度を感じる/好きな香りを嗅ぐ/景色を見るなど“五感”を使う
「今感じていること」に意識を向けるだけで、脳は「現実」に集中しはじめ、不安のループから少し離れやすくなります。
今すぐできる、簡単なセルフケアです。
③ 不安を“書き出す”ことで脳を整理する

不安は、頭の中だけで考えているとどんどん膨らんでしまいます。
「気にしないようにしよう」と思うほど、逆に気になってしまうのが人間の心。
そこでおすすめなのが、「頭の中にある不安を書き出す」という方法です。
紙でもスマホのメモでもOK。
「いま何に不安を感じてる?」→「それはなぜ?」→「どうしたら少しラクになる?」というふうに、順番に書いていくだけで、不安の“正体”が少しずつ見えてきます。
ポイントは、解決しなくてもいいということ。
ただ「書く=脳の整理」なので、それだけでスッキリすることも多いんです。
たとえば、「お金が不安」と書いたら→「収支が見えてないからかも」→「一度見直してみよう」など、行動へのヒントにもつながります。
④ 「できること」だけをひとつ決める

不安でいっぱいのとき、「何も手につかない」というのはよくあることです。
でも、そんなときにすべてをやろうとしなくて大丈夫。むしろ、“たったひとつのこと”に集中するほうが心に効きます。
たとえば、
- コップ1杯の水を飲む
- 机の上をふくだけ
- 5分だけ散歩してみる
- 好きな音楽を1曲聴く
こんなふうに、「これだけはできた」と思える小さな行動が、不安で硬直していた心をゆっくりほぐしてくれます。
やらなきゃいけないことが山積みでも、まずはひとつクリアする。
それだけで「ちょっと動けた自分」に、少し自信が戻ってくるんです。
⑤ 不安を人と共有するだけでも楽になる

不安は、“言葉にして人と共有するだけで軽くなる”という性質があります。
信頼できる人に、「今ちょっと不安で、何も手につかなくて」と話すだけでも、心がふっとゆるむことがあります。
もちろん、誰かに話すのが難しいときもありますよね。
そんなときは、手紙のように「誰かに話すつもりで書く」だけでもOK。
あるいはSNSで同じように悩んでいる人の投稿を見るだけでも、「自分だけじゃない」と思えるだけで安心感につながります。
不安は“孤独”と結びつくことでさらに強くなる感情。
誰かとのつながりや、外に出すことで、少しずつ心にスペースができていきます。
⑥ 不安なときはSNSやニュースを“見ない勇気”も大切

不安でいっぱいのときほど、ついスマホを開いてSNSを眺めたり、ネットニュースをチェックしたりしてしまいませんか?
「気を紛らわせたい」「安心できる情報がほしい」と思っていても、実際にはネガティブな情報に心をかき乱されてしまうことが多いのです。
たとえば、「景気悪化」「災害情報」「人間関係の悩み」「他人の成功」――どれも刺激が強くて、不安な心には“毒”になってしまいます。
しかもSNSは「加工された幸せ」があふれていて、今の自分と比べてさらに落ち込んでしまうことも…。
だからこそ、不安なときには「意識的にデジタルから距離を取る」ことがとても効果的です。
おすすめは:
- スマホの通知を切る
- “見る時間”を決める(例:朝・夜だけ10分)
- 紙の本・音楽・散歩など、五感を使うアナログな過ごし方にシフトする
情報を「見る・受ける」だけでなく、「選ぶ・遮断する」ことも、心を守る立派な行動です。
SNSやニュースを“見ない”というのは、逃げではなく「心の防衛力」そのもの。あなたの世界は、スマホの中だけじゃありません。
まとめ:不安なときこそ、“心を守る行動”を選ぼう

「不安で何も手につかない」そんな日は、誰にでもあります。
でも、そこで自分を責めたり、無理に動こうとする必要はありません。
今回ご紹介した6つの対処法は、すべて“今のあなたを守るため”のやさしい工夫です。
- 不安を異常と思わず、受け入れる
- 深呼吸や五感で“今ここ”に戻る
- 書き出して脳を整理する
- 小さな行動をひとつだけやってみる
- 人と共有する/話せなくても外に出す
- SNS・ニュースから距離をとる
全部やる必要はありません。ひとつでも、できそうなものからで大丈夫です。
不安は完全に消すことはできません。でも、付き合い方を変えることはできます。
大切なのは、「今日をどう乗り越えるか」だけ。
あなたの心が少しでもやわらかくなって、また一歩動ける日がきますように。

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