お金をかけずに部屋を広く見せる収納テク
目次
はじめに. 部屋が広く見える収納の基本ルール

部屋を広く見せるための収納の第一歩は、「物を減らす」こと。
どれだけ収納テクニックを駆使しても、そもそもの物の量が多ければ狭く見えてしまいます。
使っていない物、1年以上触れていない物は思い切って手放すことが大切です。
次に意識したいのは「高さ」と「奥行き」を揃えること。
棚や引き出しの高さをそろえると視線がスッと通り、圧迫感が減ります。
奥行きがバラバラな家具を並べると凹凸ができて狭く見えるため、可能なら同じシリーズやサイズで統一しましょう。
また、「見せる収納」と「隠す収納」のバランスも重要です。
よく使う物やデザイン性のあるアイテムはオープン棚に置き、雑多な物や生活感のある物は扉付きの収納にしまうことで、見た目のスッキリ感が一気に上がります。
さらに、収納場所は“動線”を意識して配置すると生活がスムーズになり、物が散らかりにくくなります。
例えば、玄関近くに鍵やバッグを置く定位置をつくる。
リビングの隅にリモコンや文房具の小物ボックスを設けるなど、小さなルールを決めておくと片付けがラクになります。
2. 色と素材で広さを演出するテクニック

部屋の印象は、色と素材の選び方で大きく変わります。
まず基本は、明るい色をベースにすること。白やベージュ、淡いグレーなどの明るい色は光を反射し、部屋を広く見せる効果があります。
壁やカーテン、ラグなど大きな面積を占める部分は、この明るい色でまとめると◎。
逆に、家具や小物で濃い色を取り入れるときは、低い位置に配置するのがポイント。
視線の先や天井付近は明るい色でそろえることで、開放感が生まれます。
素材選びでは、透明感や抜け感のあるアイテムが有効です。
ガラスのテーブルやアクリルの収納ボックス、脚の細い家具などは視線を遮らず、部屋を広く見せてくれます。
また、カーテンも厚手のものより軽やかなリネンや薄手の生地を選ぶと、風通しと光の入り方が柔らかくなります。
さらに、壁や床に同系色の家具を合わせると境界が目立たなくなり、奥行きが感じられるように。
例えば、ナチュラルな木目の床なら、同じ系統の木製家具でそろえると自然に広く見えます。
3. 家具配置で空間を広く見せるコツ

家具の置き方ひとつで、部屋の広さの見え方は大きく変わります。
まず意識したいのは、動線を確保すること。人が通る道に家具がはみ出していると圧迫感が出てしまうため、出入り口から部屋の奥までスムーズに移動できるレイアウトにしましょう。
また、大きな家具は壁際に寄せるのが基本。中央に置くとスペースを分断してしまうので、部屋が狭く感じます。
どうしても中央に置きたい場合は、低めの家具やオープンラックを選び、視線の抜けを作ると◎。
さらに、家具の高さにも注目。背の高い家具を部屋の一角にまとめて置き、他のエリアは低めの家具にすると天井が高く見える効果があります。
収納家具は扉付きよりもオープンタイプやガラス扉の方が軽やかに見えますが、見せる収納は整理整頓が必須です。
ごちゃつきが気になる場合は、かごや布ボックスで統一感を出すとスッキリします。
最後に、家具同士の間に少しの隙間を作ることも大事。
ぴったりくっつけるよりも、空間が抜けている方が広さを感じやすくなります。
4. 鏡やガラスで奥行きをプラスする方法

部屋を広く見せたいときに即効性があるのが鏡の活用です。
鏡は光や景色を反射させるため、視覚的に空間が奥まで続いているように錯覚させてくれます。
特に、窓の向かい側や部屋の奥の壁に大きめの鏡を置くと、自然光や外の景色を取り込み、明るさもアップします。
また、全身ミラー付きの収納家具や姿見を選べば、機能性と省スペースを両立できます。
さらに、ガラステーブルやアクリルチェアなどの透明素材の家具も有効です。
透明感があることで視線が遮られず、圧迫感が軽減されます。
食器棚や間仕切りにすりガラスやガラス扉を使うと、光を通しつつプライバシーも保てます。
鏡を多用しすぎると落ち着かない空間になるため、1〜2カ所に絞って配置するのがポイント。
安全性も考えて、地震や衝撃で倒れないようしっかり固定して使いましょう。
こうした反射や透過の効果を取り入れるだけで、実際の間取りはそのままでも「広くて開放的」な印象に変わります。
5. 光の使い方で空間を広げる

空間を広く感じさせるには、光の取り入れ方がとても重要です。
自然光が入る部屋なら、厚手のカーテンよりもレースカーテンや透け感のある素材を使い、光をたっぷり取り込みましょう。
昼間はなるべくカーテンを開け、部屋全体に柔らかい光が広がるようにします。
人工照明も工夫次第で奥行きを演出できます。
天井の中央だけでなく、間接照明やフロアランプを使って部屋の端や隅を照らすと、影が減って空間が広く感じられます。
特に壁際を照らすライトは奥行きを生みやすいです。
また、昼白色や電球色の切り替えができるLEDライトを選べば、時間帯や気分に合わせて空間の雰囲気を変えられます。
昼間は爽やかな昼白色で広々とした印象に、夜は電球色で温かみのある空間に。
さらに、光を反射しやすい明るい色の壁紙や家具、鏡との組み合わせも効果的。
光が部屋中を巡ることで、実際の面積以上に開放感のある空間を演出できます。
6. 家具配置の「視線コントロール」

部屋を広く見せるコツは、視線が奥まで抜けるように家具を配置することです。
大きな家具を入口近くに置くと圧迫感が出るので、なるべく低めの家具や視線を遮らないデザインを選びましょう。
また、背の高い家具は壁際にまとめて配置すると、中央部分がスッキリして動きやすくなります。
ソファやテーブルは通路をふさがないように置き、動線が自然に確保できるようにすると、部屋全体が快適に感じられます。
さらに、家具や小物は同系色や明るめの色で統一すると、視覚的な「ごちゃつき」を減らせます。
例えば、白やベージュでまとめれば、光の反射も加わって奥行きが出ます。
視線の先に観葉植物やアート、窓の景色など「目を引くポイント」を作るのもおすすめ。
人の視線は自然とそこに導かれ、実際よりも部屋を広く感じさせてくれます。
7. まとめ

部屋を快適に整えるコツは、片づけや収納だけじゃなく、光・色・家具の配置といった“見せ方”にもあります。
今回紹介したテクニックは、どれも今日から始められる簡単なものばかり。
特に、「高さのメリハリ」「視線の抜け」「色の統一感」は、狭い部屋でも広く感じさせるための重要ポイントです。
家具を置く前に動線を意識して、余計なモノを置かない勇気を持つことが、快適さにつながります。
毎日の暮らしの中で、ほんの少し視点を変えるだけで、部屋はぐっと過ごしやすくなります。あなたの空間も、この機会にぜひ見直してみてください。

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