心が疲れた時は、“ととのえる”ことから始めてみませんか?

目次
やる気が出ないのは、“休みどき”のサインかもしれません
なんとなく気持ちが乗らない。
昨日まで普通だったのに、今日はなぜか何もしたくない──。
そんな日があると、「私、ダメだな」「ちゃんとしなきゃ」と思ってしまうこと、ありますよね。
でも、心の波って本当に気まぐれで、理由のない疲れだって、誰にでも訪れるものです。
人の心は、ずっと晴れ続けることはありません。
晴れたり、曇ったり、時には大雨だったり。
やる気が出ないときは「休みどきのサイン」だと、やさしく受け止めてあげてください。
誰かのためじゃなく、自分自身のために、少し足を止める。
それだけで、心が「ありがとう」と言ってくれることもあります。
無理に元気にならなくていい

「もっと前向きに考えよう」
「気合いでどうにかしよう」
──そう思ってがんばろうとすることは、決して悪いことではありません。
でも、心が疲れているときって、
がんばることすら負担になることもありますよね。
元気になることは、義務じゃありません。
そして、元気じゃない自分を否定しなくていいんです。
調子が出ない時は、心と体がちゃんとSOSを出してくれている。
それを無視せずに「今はこういう日なんだな」って、ただ受け止めるだけでも、回復は始まっています。
「無理に笑顔をつくろうとしなくていいよ」
「何もしたくないなら、しないでいいよ」
そう声をかけられる存在が、あなたの一番の味方です。
それが“自分自身”であれば、こんなに強く、やさしいことはありません。
整えるって、どういうこと?

「整える」というと、大掃除をしたり、生活を大きく変えたり…
そんなふうに思われるかもしれませんが、本当に大切なのは“ちょっと整える”ことなんです。
たとえば─
- 机の上のコップをひとつ片づける
- 玄関で靴をそろえる
- 枕カバーを洗濯してみる
- 寝る前にスマホを少し遠くに置く
- 朝、ゆっくり白湯を飲む
どれも、たった1分あればできること。
でも、心が疲れているときって、その1分がとても大事なんです。
「自分の暮らしを、ちょっと整えてあげよう」
その小さな行動が、気持ちを少しだけ、まっすぐにしてくれるはずです。
ちなみに私自身も、疲れた時は必ず「台所のシンクだけを整える」ようにしています。
全部片づける余力がなくても、シンクだけきれいになっているだけで、不思議と呼吸が深くなります。
自然にふれる時間は、心の呼吸になる

できれば外に出て、自然にふれてみてください。
ほんの5分でも構いません。
たとえば─
・道ばたの草の芽に目を向ける。
・土のにおいを深呼吸してみる。
・風にそよぐ木の音を聞く。
・空を見上げて、雲の流れをゆっくり追いかける。
自然は、何も言いません。
でも、その「何も言わない静けさ」が、心のざわざわを吸い取ってくれるような気がするんです。
フープファームでも、自然の中で過ごす時間を大切にしています。
土にふれたり、畑で風を感じたりする時間が、
何よりも“心をととのえる時間”になっていると感じます。
私たちが忘れていた「ゆっくり進む」という感覚を、自然はいつも思い出させてくれます。
焦っているときほど、風や緑にそっと触れてみてください。言葉では伝えきれないやさしさに出会えるはずです。
自分を責めない比べない

SNSやニュースを見ると、
キラキラして見える誰かと比べてしまうこと、ありますよね。
- 「あの人はちゃんとしてるのに」
- 「私は何をしてるんだろう」
- 「あんなふうに毎日できたらいいのに」
そんなふうに、自分を責めてしまいそうになったときは、スマホを閉じて、深呼吸をして、こう言ってあげてください。
「私は、私のペースで大丈夫」
比べる相手がいなくなったとき、ようやく本当の自分が見えてくる。
誰かと同じじゃなくていい。
自分にとってちょうどいい速さで、ちょうどいい場所を目指せば、それで十分なんです。
ときどきは、「もう十分がんばってるよ」って、
鏡の中の自分に、やさしく声をかけてあげてくださいね。
できていることに、目を向けてみる

心がしんどいときほど、
「できていないこと」にばかり目がいってしまいます。
でも、実は毎日、ちゃんとできていることもあります。
- 朝、起きて顔を洗った
- ごはんを食べた
- 誰かと一言でも話した
- 自分を責めながらも、1日を終えた
どれも、今のあなたが「がんばって生きている」証です。
できなかったことよりも、できたことを数えてみてください。
ちょっとずつ、心の中の暗い場所に、光が差し込んでいくはずです。
「こんな自分じゃダメだ」と思った日にも、
ちゃんとその日を終えたあなたがいます。
それって、すごいことだと思いませんか?
焦らなくていい。ゆっくりでいい。

心って、ゆっくりしか動いてくれないんです。
無理に引っ張ったり、急に切り替えようとしても、うまくいきません。
大切なのは、「今の自分をせかさないこと」。
・できる日もあれば、できない日もある
・今日できなかったことは、明日でもいい
・今は、心の休憩時間なんだ
そうやって、自分に声をかけてあげてください。
ゆっくりでいい。止まってもいい。
動ける日がまたくると信じて、今は立ち止まって整える時間にしてもいいんです。
まとめ:整えるというやさしい習慣

「整える」というのは、無理に片づけたり、ポジティブになることではありません。
むしろ、「無理に何かをしようとしない自分」を、そのまま認めることなんです。
少し散らかったままの部屋でも
うまく話せなかった今日でも
何もできなかった1日でも
そんな日々の中に、ちょっとだけ呼吸できる場所をつくる。
それが、「整える」というやさしい習慣です。
心に余白ができると、不思議と時間にも余裕が生まれます。
そしてその余白が、少しずつ、明日をごきげんにしてくれます。
どうか今日のあなたが、ほんの少しでも「今の自分でいいかも」と思えますように。
そしてこの文章が、あなたの小さな整え時間のきっかけになれば嬉しいです。

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